2013年8月17日土曜日

ブルーベリーVol.44(ブックス・レビュー『理科系の作文技術』)

【ブックス・レビュー】

『理科系の作文技術』
中公新書 木下 是雄著 昭和56年9月25日 初版


昭和の本です。

マーケティングとか、プロモーションとか、パソコン技術とか、

1年でも古い情報は、はっきりいって真反対の主張だったりして、

数年前の書籍は、ほぼゴミ同然扱いです。


が、しかしっ!!

日本語で他人にものを伝える技術は、現在の生活環境の変化から、

日々退化、または劣化していっているはず。


かつて、唯一の伝達手段であった文章技術は、

日本人にとって失われた伝承スキルなのです。


一部、メルマガやHPでの相手にものを伝える手法が確立されていますが、

是非にも文章作成の基礎を、体得しておきたいものです。



◆本書のレビュー結論

(引用)
『何が必要かは目的(要件)により、また相手(読者)の要求や予備知識による。
その判断に、書く人の力量があらわれる。』

スバリ、これです。


文章の目的がしっかり固定されていないで、

書き手側の立場で書く文章は、

→ ダメダメでしょう。


仕事上の文章でこれを平気でやっている人には、イラッときます。

作成された文章への指摘に対して、

“アゲアシをとる”とか“イミはわかるだろ”とか言って、無頓着な方がいますが、

それは『文章を作成する力量が明らかに不足している』ってことです。


◆事実と意見の区別について

発言者の意見が、事実や他人や全体の総意として伝えられることがあります。

文章ですと、『デアロウ』、『ト思ワレル』、『ト考エラレル』といった類です。

文末を、はっきり言い切ると回避できます。


ビジネス現場において報告される内容でも、

顧客の意向なのか、

それを受けた営業の解決策としてのアイディアなのか、

双方で議論された総意なのか、全く不明瞭なことがあります。



◆主語は誰か~?

長めの文章で読みにくい理由のひとつが、


『途中で主語が入れかわった文を<ねじれた文>という。』

です。

“登録いただいた申し込み内容は、承認完了の後に、受付を致します。”

といった内容をもう少し込み入った情報を加えていくと、

全く不明瞭な文章になることがあります。

登録する=ユーザー

承認する=主催者

受付する=担当部署

です。


◆付録(ご存知でしたか)

“ギュメ”=< >:山括弧

“パーレン”=(  )丸括弧

“ブラケット”=[  ]:角括弧

“ブレース”={ }

使用する順番は

→ { [ (  ) ] }


〇評価は下記の通りです。(/5p満点)

文書作成の手引きに:3
軽薄な読みやすさ:2
お薦め度:4
評点:☆☆☆


◆面白いほどよくわかる 聖書のすべて、についてちょっと知りたい。


 
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